奈良一奈良漬 いせ弥
上がり框
サイズ:長さ3,000×幅200×厚み100(mm)
納品場所:奈良県宇陀市
使用樹種:古材
店正面奥に鎮座する上がり框。かつて店の土間から奥の座敷に向かうときの上がり口をイメージしたものです。使用したのは直径30cmを超える大型の丸節を抱え、周りは荒れ狂う虎の背中のような木目がありありと浮かび上がる地松(国産の松)の古材。当社(渋谷)倉庫で無数にある古材の中で唯一睨むような丸節をもつこの材にいせ弥ご主人が一目惚れ、即決されました。大工さんも驚いた逸品の材、框の柱部分にはおよそ外からは想像もつかない複雑な入臍/出臍(ほぞ:接合のための切欠き)細工が施され、特徴となる丸節は最も目立つコーナー面の真ん中にレイアウト、と意気込みを感じる仕上がりです。古めかしい伝統的な建具でありながら、下から照らし上げる照明が組み込まれており、洗練されたディスプレイスタンドとなっています。