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2019.04.18

【渋ログ】第2回 「WORLDDECORSに対する想い」

1.ことの始まり

・ことの始まりは、古い木材との出会いから。日常、我々が目にするのは建築マテリアルですが、そうではないマテリアルの魅力や歴史観を、タイで知ってしまったときから、物語が始まりました。

 

それまでは、あまり興味のなかった焼き物や彫刻、石などのマテリアル。タイでの偶然の出会いの日から、日本には無いこうしたワールドワイドなマテリアル全体に、私の興味がどんどん広がっていきました。次第に多くのマテリアルを仕入れはじめ、そのうちに、売ることよりも買うことの方が楽しみになってきました^^

そしてこうしたものを、少しを少しずつ見せるよりも、たくさんをたくさん見せたくもなってきました。そんな経緯を経て、ようやく機が熟したのが今なのです。

 

2.マテリアルへの想い

・私は、誰もが知っているものや、誰もが買えるものには正直興味がありません。人の手の加わっていない、自然なものに興味があるのです。本来ならば、マテリアルとしては決して使われることのなかったもの。

 

例えば「古材」。これらは、デザイナーやデザインの力を借りて蘇り、今までになかったものに生まれ変わることができます。購入者次第でも、いかようにも変わることができます。から、こうしたマテリアルにはいろんな可能性あり、何よりも、私自身がワクワクするのです^^

 

3.ドラマは30年前から始まった

・私が20代のときから、国内はもとより海外での買い付けを始めました。それから30年以上、ワールドワイドに、マテリアルとの一期一会を求めて、ずっと買い続けてきました。

 

その過程で、例えば「古材銀行(商標登録済)」の名のもとに、こうしたマテリアルを知って頂いた方々には販売してきたものの、実質のリアル店舗は初めてです。30年以上かけて、ようやくここまで辿りついたのです。

※古材銀行とは?

https://worlddecors.com/old-material/

 

4.買い付け

・マテリアルを買い付けてくるのは、東南アジアが中心です。特に、タイ、ミャンマー、オーストラリア、インドあたりでしょうか。西洋よりは東南アジアですね。ここには西洋よりも使いやすく古いマテリアルがたくさんあります。韓国の古い建具や中国の古い家具など。

なお今後は、西洋にも目を向けて、例えば趣きのあるアンティークやアイアンなど、仕入れの幅も広げていきたと思っています。

 

5.マテリアルの可能性

・高級じゃなくても、一つひとつがリゾートにふさわしいデザイン。そのようなマテリアルに私は可能性を感じます。例えば、日本では網戸のついたアルミサッシのドアが付けられるような所に、東南アジアのリゾートホテルでは、現地の朽ちた木で作られたドアがあります。ときには蚊や虫が入ってくるときもありますが(苦笑)。

こうしたものは、物が豊富には無いからこそ、そこにあるものを活かして使う。そこで生まれる、まさに自然なデザインなのです。

 

こうした、東南アジアのリゾートホテルでのマテリアルとの出会い。そこでは、このように古い朽ちた木すら、決して無駄にしていません。ドアの取っ手には、枯れた枝までが使われているのです。どうしてこんなに上手に、木々たちを使えるのでしょうか?

 

物が豊富に無いからこそ、あるものを活かして使う。そこに生まれる自然なデザインに、私は魅了されたのです。「そうか、ステンレスのドアノブを使わなくても、チークの枯れた枝をデザインすることによって、見たこともない素晴らしい仕上がりになるんだ」。私は、マテリアルからたくさんのことを学びました。

 

タイのデザイナーは、こういったマテリアルの使い方が得意です。人工的なステンレス等はあまり使いません。自然の中で、自然なマテリアルをふんだんに使うのが上手いように思います。

 

他方、私たちは慣れていません。だから、私たちがWORLDDECORSでこうしたマテリアルを「こういう風につかえばいいんだ」と(日本人の皆様に)分かってもらうには、もしかしたら少し時間がかかるかもしれません。でも、伝えたいと思っています。

 

他の例では、椅子の背もたれのないときに「車輪でいいや」と思える発想も、本当に格好いいですよね!日本人は、例えばカウンターの下に空きがあればコンクリート製のブロックを使いがちですが、タイ人は「この木があるから、こう使おう」というように考えます。

 

そこにあるものを活かす。カットするだけでデザインする。チャペルのど真ん中に割り替えし材を使うこともそう。私は、自然と融合した様々なマテリアルをこれまで見てきた経験から、こうしたデザインを思いつくのです。自分の目で直接見ないと、日本人にこういった発想は難しいのかもしれません。

 

研ぎ澄まされたデザインの中に溶け込んでいくマテリアル。例えば、紫外線で焼けた古材でも、ペーパーで磨けばチーク色の真っ赤に蘇ります。こうしたことを、少なからずの日本人は知らず、ガラクタ扱いしがちです。

 

腐らない木。ペーパ一1枚で命がよみがえる木々。こうしたことを知ってしまえば、建築や内装に活かすべき、気づかされるのです。これまで、日本には同じようなコンセプト、品揃えの店はありません。他には、古い城門を使った中国のスターバックスなど。日本人にこういった感性はあまり無いかもしれません。こういう天井の使い方も殆どされないでしょう。

 

「えっ、こんな材料あるんですか!?」と言わせるのが私たちWORLDDECORSの役割なのです。

 

6.まとめ:マテリアルとの一期一会

・自分で仕入れることなどを、好きでやれる社員を育てたいと思っています。「仕事」というスタンスでは難しいかもしれません。そのためにも、人との出会いを大切にしています。

 

本当に好きでないと、それこそ異国の地で、山の中に入り、蚊にかまれたしたときに嫌になります。そうした経験を経て、マテリアルの特徴を本当に知らないから、マテリアルを活かしたデザインができないのではないでしょうか?

 

なぜ、マテリアルにはまるのか?「見ればわかる」。「来れば分かる」。そういうものだと思います。初のリアル店舗であるWORLDDECORS OSAKAには、そんな想いをこめていきます。ぜひ、マテリアルとの一期一会の出会いを、見つけにきてください(続)。

 

※渋ログとは?

・古材などワールドワイドなマテリアルを、日本中の誰よりも知り尽くし、誰よりも味わい尽くした男「shibu」による、夢とロマンの情熱ブログです。

 

※渋ログ バックナンバー

・第1回:https://worlddecors.com/blog/1110/