2018.04.06

廃材とは思えない深い魅力。古材の販売

 

アメリカやカナダなどの北米に目を向けると、古材はとても人気があって盛んに売買が行われています。一方日本では、解体された家屋から出る古材は廃材とされ処分されてきました。そのため、まとまった数の木材が流通することは中々ありませんでした。

しかし近年、古民家カフェをはじめとし、店舗や住宅、あるいはオフィスの内装に古材を利用するケースが増えています。日本の古民家を解体して利用する場合もあれば、東南アジアなど海外から輸入して利用している方もいらっしゃいます。

 

 

ワールドデコズでは、日本の古民家から取り出したケヤキ・檜材の販売はもちろん、タイのホテルや学校などで使用されていたチーク・カリン材のラインナップ、さらにはオーストラリアで使用された枕木など、各地の様々な用途・年代の古材を取り揃えております。

 

 

このページでは私達の取り扱う古材の一部を、そのルーツと共に紹介致します。

 

目次

1.日本古民家の廃材・古材

2.タイ国の廃材・古材

3.オーストラリアの廃材・古材

4.施工事例

5.廃材と向き合う

 

 1.日本古民家の廃材・古材

 

ケヤキやスギなど、様々な樹種のストックがございます。建物のデザイン性を高めるために使う場合もあれば、保存状態の良いものは建材としてそのまま再利用する場合もございます。檜に至っては時の流れを経るなかで、新材として用いられた時よりも遥かに強度が増している場合もあるほどです。

壁や柱、床材としての利用ももちろんですが、オブジェに加工し、店内のワンポイントとして利用することもおすすめです。

 

 2.タイ国の廃材・古材

 

タイ国にて、80年以上前からホテル、学校、民家などで使用されてきた古材です。使用されていた建物により痛み具合は様々で、また無垢材もあればカラフルなペンキが付着しているものも。アイデア次第で様々な活用が可能です。

床材・羽目板・柱材など様々な形態の材を取り扱っています。多くはチーク材・カリン系材の非常に強度のある樹種を使っているため、しっかりと形を保ちつつ綺麗に風化しています。きっと、時の流れを感じる趣のある空間演出の一助となるでしょう。

 

 3.オーストラリアの廃材・古材

 

オーストラリアからは過去、列車線路の枕木として使用されていた木を仕入れています。

樹種はユーカリ系です。線路を支えるだけあって、非常に強度のある材となっております。また枕木という性質上、量産が不可能な材となっておりますので現在では非常に希少価値が高くなっております。

ちなみに、ユーカリ材は密度が高、耐不朽性に優れているため、現地の様子を見ていると水辺の施設などに利用されている場合が多いですね

 

 4.施工事例

 

それでは、実際に古材の風合いを活かした施工事例をご紹介致します。長い年月と自然の力が生み出した深みのある雰囲気と、新材では表現できない独特な世界観をお楽しみください。

 

 

 渭水苑/祥雲閣 様

 

 

エントランスと中庭に大迫力のオブジェを配置致しました。

エントランスのオブジェはカリン材によるもので、もともと塊だった材から職人が彫刻を行い、仕上げに金粉を施し仕上げた最高級のオブジェです。

より事例の詳細を知りたい方はこちらから

 

 

 夛田葡萄酒店 様

 

 

非常に迫力があり、かつどこか上品で落ち着いた雰囲気を持つカウンターテーブル。アンティーク感の演出のため、最高級の古材カリンを使用しています。これほどの大きさを誇る古材カリンは滅多に見られるものではありません。

また、壁面の一部にも古材カリンが使われており、店内の統一感を高めています。

より事例の詳細を知りたい方はこちらから

 

 

 奈良一奈良漬いせ弥 様

 

 

店舗全体に古材を使い、雰囲気・世界観を演出しております。

店主自ら選び抜いた木材によって創られた店内は、随所にこだわりが見え隠れしています。

より事例の詳細を知りたい方はこちらから

 

 

 

古材は「これまでどのように使われてきたのか」次第で、それぞれ表情が異なります。例えば、日本の古民家から取り出された材と、タイの小学校で使用されていた材では、そもそもの樹種も異なれば晒されてきた環境も違います。全く異なる時間を生きてきたもの同士なのです。もともと一枚一枚ごとに表情・放つ雰囲気が異なる木材ならではの表現と言えるかもしれません。

 

 

4.廃材と向き合う

今や木造住宅の解体は、基本的に機械での作業となってしまいました。おかげで作業時間は短縮され、コストも抑えることができました。生産性が飛躍的に向上した一方で、解体により発生した木材の多くは再利用が難しい状態になってしまいます。そうした古材の多くは燃料として使われてしまうそうです。家具や建材、工業品として生まれ変わることができるのはほんの一握りだけ。

 

確かに、効率化のみを考えれば機械で一気に解体してしまう方法がベストでしょう。

しかし私たちは、それがどうしてももったいないことのように感じてしまいます。

 

民家に使われた木材は、加工されてから人々の生活を見守り続ける中で、様々なストーリーを身にまとっていきます。もしかするとそれは何世代にも渡る、本当に長い長い時間かもしれません。そうした木々が発する雰囲気を、私たちは「ぬくもり」の1つの要素と考え大切にしています。

 

古民家の解体についても対応が可能でございます。

解体の中で発生した古材を私たちが買い取らせていただくことで、引き取り分の費用がお安くなるサービスを展開しております。もしご希望があれば、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いでございます。

 

 

廃材・古材についてご興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。

日本最大級の貯木量を誇る保管倉庫である「古材銀行」のご案内も可能です。