2018.12.26
ヴィンテージなインテリアを古材の活用で実現する
先日、ヴィンテージなフローリングについての記事を掲載しました。
ヴィンテージ感を演出するフローリング最適材
もともとヴィンテージはワイン用語であり、ぶどうの収穫年を指す言葉でした。特に出来栄えのいい年のものを「ヴィンテージもの」と表現するようになり、そこから派生して年代物かつ質のいいものを昨今の日本では「ヴィンテージ」と呼ぶようになりました。今ではワインだけでなく、その他食品や衣料品、カメラや車にも使われています。
これはインテリアにも同じような使い方が当てはまり、年代物で質のいいもの、味わいが深いものについては「ヴィンテージ」という表現が使われるようになりました。
インテリアに利用する「年代物」で「質のいいもの」と問われた際、私達は真っ先に古材を思い浮かべます。古材は時間を追うごとに段々豊かな表情となり、その材だけの独特な風合いを纏います。まさにその材だけ、一品モノ。
こちらのページでは、そんな古材をインテリアとして利用した事例と、ご購入までのご案内をさせていただきます。
目次
1.古材を利用したヴィンテージインテリアの例_和
2.古材を利用したヴィンテージインテリアの例_洋
3.ヴィンテージ感の演出に最適な木材
4.ワールドデコズが考える「ヴィンテージ」の意義
5.まとめ
1. 古材を利用したヴィンテージインテリアの例_和
和風のヴィンテージインテリアについては、肌感ではありますが欅で作られたものが多い印象を受けます。材の性質として耐久性に優れていることや、色合いや木目の美しさから観賞価値が高いことが理由でしょう。
また、もともとはインテリアとしての活用ではありませんが、建材や足場板として利用された杉や桧、松をリメイクしたテーブルなども一種の「ヴィンテージ」としての扱いを受けているようです。
能書きはここまでとして、まずは実際の商品をご覧ください。
いくつか、製作事例をご紹介させていただきます。
奈良一奈良漬 いせ弥様
ケヤキ材によるカウンターテーブル
古材による太鼓梁/指鴨居
ケヤキ古材による上り框
渭水苑/祥雲閣様
カリン古材によるオブジェ
事例の詳細はこちら
2. 古材を利用したヴィンテージインテリアの例_洋
洋風インテリアでヴィンテージ感を出す場合、候補は様々なものがございます。
「いかにもヴィンテージ感あふれる」と言ったような王道のチーク古材の一枚板テーブルをはじめとし、ホテルの床材を再活用したフローリングを組むのも味わい深くございます。
一風変わったところでは、オーストラリアの線路と列車を支えた非常に強度の高い枕木を活用し、ワンポイントのオブジェや、エクステリアを組むのも手かと思います。
ワールドデコズでは以下のような事例がございます。
ご参考となれば幸いです。
夛田葡萄酒店様
カリン材の一枚板によるカウンターテーブル
カリン古材とチーク古材による壁面タイル
Winelist(ワインリスト)堂島店様
古材チークのシワ材による壁面プランター
ラグナヴェール スカイテラス様
チーク古材、カリン古材とフェイクグリーンを組み合わせたプランター
事例の詳細はこちら
Wine & Bar The Coco Beach
古材チークを使用した、サーフボードのオブジェ
事例の詳細はこちら
3. ヴィンテージ感の演出に最適な木材
ヴィンテージ感の演出にはいくつかの条件が必要です。
近年の古材ブームにより、巷には新材に対し傷を付け、塗装を施した「古材風」のマテリアルが比較的安価にて販売されています。しかし、古材風マテリアルはあくまでも古材「風」。時を重ねた材のみが出せる独特の空気感を演出することはできません。もし、あなたが本物のヴィンテージ感を求めるのであれば、実際に時を重ねた材の利用を私は強くオススメ致します。
本物の古材となるためには、長い時を過ごさねばなりません。
言い方を変えると、長い年月の使用に耐えうる材でなければ風化や腐敗、侵食に耐え切れず、古材としてそもそも生き残ることができないということになります。
そうした「古材としての風合いを纏うまでの使用に耐えうる材」というくくりで言えば、和のインテリアでいうとやはり「欅」の活用が非常に有効かと考えます。単純に強度があるほか、反りにも強いため、長い年月を過ごしてきても材としての狂いが少なく、新たな加工がしやすいです。
また、経年変化により色合いが深くなっていくことも非常に魅力的です。
欅は杢が力強く現れる樹種です。大きく大胆なものから細かく繊細なものまで、千差万別な模様が入ります。年を経ることにより木肌の色合いが変化すると、その濃淡がどんどん強くなり、その独特な杢が浮き出るように、さらに強く目立ち始めるのです。
コントラスト鮮やかに浮かび上がった欅の杢は特別繊細で、人口的な塗装や加工では決して再現することはできません。まさに、時が作り上げる本物の古材と言った存在感です。
洋風のヴィンテージインテリアとして活用するのであれば、よく見かけるのはチークとカリンでしょうか。こちらも先述のケヤキと同様、非常に強度のある材で風化に強く、数十年の時を経てもまだまだ再利用が可能なクオリティを保っている場合が多々あります。
どちらの樹種も新材は鮮やかな色合いですが、経年変化により落ち着いた深みのある色合いとなり、高級感はもちろんのこと、どこか余裕を感じさせるような色合いとなります。
また、チーク材やカリン材はその強度から、さらなる成熟を期待することが可能です。綺麗に風化したこれらの材はまさに「古材」と呼ぶに相応しい風合いを纏い、これらの材で製作されたインテリアは何度見ても飽きの来ないような味わい深さを感じます。
新材や既製品にはない、まさに圧倒的な存在感。
その空間を創り上げる「主役」として、ご活用ください。
4. ワールドデコズが考える「ヴィンテージ」の意義
ワールドデコズでは世界中の様々なマテリアルを取り扱っていますが、中でも古材の取り扱いについては焦点を絞り、より力を入れて取り組んでおります。
今でこそ古材ブームや「ヴィンテージ」という言葉が表に立ち、その存在が見直されてきていますが、これまで日本では、家屋の解体などにより生まれた古材は全て「廃材」とされ、処分されるのが一般的でした。
古材はゴミではありません。時間を経ることによって新材にはなかった新たな価値を獲得した、れっきとした財なのです。また、そうはいっても「骨董品」として珍重するものでもありません。確かに、他に二つとない、自然が創り出した芸術品ではありますが、あくまでも人と共に時を過ごしてきた、非常に身近な材なのです。
どこか懐かしい、温かみを感じさせる古材。
それは、ひとりで朽ちてきたからではなく、人と共に時を過ごしてきたからではないでしょうか?
まとめ
ワールドデコズにはヴィンテージインテリアに最適な、古材の取り扱いが多数ございます。
世界に一つだけ、あなただけの空間の演出に、私たちの古材がお力になれますと幸いでございます。
もちろん販売だけでなく、加工も承ることが可能です。
風化と強度向上により、繊細で卓越した加工作業が必要な古材。
長年古材に触れており、その全てを知り尽くした私たちに是非ともご相談ください。