2018.11.12
壁面緑化のリスクをフェイクグリーンで回避する
近年、瑞々しい植物があしらわれているオフィスや店舗が多くみられるようになりました。
おしゃれで洗練された雰囲気が出ることはもちろんですが、地球の環境保全対策としての面からも期待がされています。
しかし、植物の維持と管理に気を配る必要があるため、易々取り入れると思わぬ弊害もございます。もしあなたが、そういった問題を解決しつつ緑を取り入れたいとお考えの際にはフェイクグリーンがおすすめです。ここでは本物の植物とフェイクグリーン、両方の特徴とフェイクグリーンの魅力について紹介して参ります。
- 壁面緑化とは
- 壁面緑化に本物の植物を使う効果とリスク
- 壁面緑化にフェイクグリーンを使うメリット
- フェイクグリーンなら緑化した壁面のお手入れも簡単
- フェイクグリーンと本物の植物、壁面緑化の価格差
- まとめ-壁面緑化はフェイクグリーンで実現すべき
1.壁面緑化とは
壁面緑化とは建物の外壁で植物を生育し、緑化することです。日本でも、昔からヘチマやアサガオなどの植物を育て、植物を愛でながら日よけとして利用していますが、これらと同じ働きを持っています。外壁が植物に覆われるため、建物は太陽光から守られ、遮光や表面温度上昇の抑制として効果を発揮します。
また、主に建物の外壁に施されることが多かった壁面緑化も、近年ではフェイクグリーンを使用して室内でも見られるようになりました。鮮やかな緑が見る人の心に癒しを与えるため、オフィスや店舗内でも取り入れられるようになっていったのです。
2.壁面緑化に本物の植物を使う効果とリスク
壁面緑化には、本物の植物を使用するからこそ得られる効果があります。
植物は生きているからこそ、その瑞々しさや力強さに癒されたり励まされたりするものです。
季節と共に芽吹き、花開き、散りゆく姿からは無機物には感じられない生命力があるとされています。それこそが最大の魅力だと言えるでしょう。そんな生きた植物は太陽光を浴びているとき二酸化炭素を取り入れて光合成をし、酸素を空気中に放出しています。また、植物のもう一つの特徴である蒸散作用により、根から吸い上げた水を葉の裏側から水蒸気として放出しています。これにより、外壁の温度の上昇を抑制することが可能となっています。植物が生きているからこそ、地球に優しい効果が期待出来るのです。
しかし、そんな植物にも壁面緑化を目的として使用する際には、維持と管理が必要になるということを忘れないで下さい。水やりを怠れば植物は枯れてしまいますし、植物の茎や蔦が伸びてきたらその都度手入れを行わないと、邪魔になってしまいます。また植物には虫が寄りやすくなりますので、飲食店などでの導入の際は店内に入り込まないように気を付けなければいけません。蜂が寄ってきた場合は非常に危険なので、日頃からそういった虫が近寄っていないか、巣が作られていないかと気に掛けておく必要があるでしょう。
さらに、秋になると葉が色づき、落ち葉になってしまう落葉性の植物を導入した場合は、その処理などが必要になります。
こうした様々な理由から、室内での壁面緑化は非常に難しいと考えられています。また、屋外の場合もこれらのことを怠ってしまうと、通りかかった人の目には「手入れが行き届かず、だらしない」「なんだか暗い」と言ったイメージを持たれてしまう可能性があります。本物の植物を取り入れる場合は事前にそういったリスクがあることを理解しておくことが重要になります。
3.壁面緑化にフェイクグリーンを使うメリット
室内室外問わず壁面緑化は非常に魅力的ですが、本物の植物を導入し管理するのは難しいかもしれない……そんな時はフェイクグリーンに頼るというのも一つの手ではないでしょうか。
まず、植物が育って伸びることがないので定期的な剪定は不要です。管理の手間が省ける他、設置した当初のデザインから崩れることがない点もポイントでございます。落ち葉を集めたり、水やりをする必要もありません。日当たりや温度を気にする必要がないので、太陽光が当たりにくい室内の壁面緑化を考えている場合はフェイクグリーンを選ぶことで、理想的な緑化を実感できるのではないでしょうか。
忙しいオフィスや店舗では、植物の管理に時間を割くことを考えると導入を見送ろうかと考えてしまうこともあるかもしれませんが、フェイクグリーンのこういった手軽さはメリットと言えるでしょう。
また、近頃は光触媒フェイクグリーンというものがあります。光触媒とは、光を当てることで触媒作用を示す物質の総称で、酸化チタンがよく知られています。これをフェイクグリーンにコーティングして太陽光や蛍光灯などの光を浴びると、強い酸化力が発生し、ウイルスや細菌を殺菌する効果や消臭効果が得られます。部屋に置いて光を当てるだけでそういった効果が得られるため、光触媒フェイクグリーンは不特定多数の人が出入りする店舗や、多くの人が共に仕事をするオフィスなどではより必要とされることでしょう。
こうした手軽さと機能性はフェイクグリーンの大きなメリットとなっています。
4.フェイクグリーンなら緑化した壁目のお手入れも簡単
お手軽で導入しやすいフェイクグリーンですが、お手入れもとても簡単です。
月に一度程度、ホコリを落とすだけで問題ありません。乾いた布で拭き取るなどの方法がありますが、柔らかい繊維で作られている「はたき」を使ってさっとフェイクグリーンを拭き取るのも手軽で良いでしょう。本物の植物ではないため、多少強く布が当たってしまっても葉や茎を傷める心配がありません。
また、光触媒をコーティングしたフェイクグリーンの場合は、直射日光はなるべく当たらないようにし、雨などに濡れないようにすることが大事です。この光触媒は汚れを付きにくくする作用があるので、そう簡単に汚れることはありませんが、ホコリが気になるようであればこちらも乾いた布などで拭き取るだけでお手入れは済んでしまいます。
ただし、光触媒は時間の経過とともに効果を失っていきます。効果を持続させるには光触媒用のスプレーをフェイクグリーンに吹き付けると良いでしょう。光触媒の効果を持続させることが可能です。
5.フェイクグリーンと本物の植物、壁面緑化の価格差
フェイクグリーンと本物の植物、どちらにもメリットがありますが、壁面緑化に使用する場合の価格はそれぞれどれくらいなのでしょうか。
もちろん、作業内容によってレンジは広くなってしまうのですが、フェイクグリーンの方は1平方メートルあたり約5万円~10万円となっています。使用するフェイクグリーンの種類やボリューム、デザインや設置場所の状況などにより価格にばらつきがあります。様々な会社がフェイクグリーンを取り扱っているため、気になる会社に問い合わせてみると良いでしょう。
本物の植物を使用する場合は導入するシステムにより価格に大きなばらつきがあります。カセット式多機能緑化システムを導入した場合は1平方メートルあたり6万円~12万円の初期費用に加え、維持費として1平方メートルあたり年間3千円~5千円が必要となります。
また、ワインリーフスクリーンの場合は1平方メートルあたり1万円~4万円の初期費用と、維持費として1平方メートルあたり年間千円~2千円が必要となります。より具体的なイメージや写真を元にどのシステムを導入するか、と言った話を進めていくため、こちらも詳細は問い合わせてみるのが良いでしょう。
本物の植物で壁面緑化を導入するとなると、植物を管理するためのシステムが同時に施工されるようになるため、そういったシステムを導入する必要がないフェイクグリーンと比べると費用は高めになります。
6.まとめ-壁面緑化はフェイクグリーンで実現すべき
壁面緑化として本物の植物を取り入れる場合、衛生面、安全面の不安があり、さらに初期費用や維持費なども必要となることや、手入れをすることなどを考えるとフェイクグリーンを取り入れた方が導入から導入後までより手軽であると言えるでしょう。
植物は人間と切っても切ることのできない、深い関りを持っています。植物のない生活はどこか息苦しさを感じることもある現代で、低リスクで身近に緑を感じられる環境を作っていくことで、多くの人がふとした瞬間に癒されるのではないでしょうか。この先、フェイクグリーンは必要不可欠になっていくことでしょう。
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