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2019.01.10

古木の販売についてのご案内

オフィスや施設の内装、家具を新たにする際に、古木を利用してみてはいかがでしょうか。古木は長い時間をかけて乾燥されており、堅くて寸法が狂う事も無く、長い期間使用する事が可能な木材です。また古木には、長い時間を経た事による独特の味わいがあり、とても表情豊かで、さらに重厚感をも醸し出します。高級感のある内装を選ぶのならば、この古木の持つ魅力について、触れてみる事をお勧めします。

 


【目次】
1.古木の魅力
2.そもそも古木とは?
3.古木として流通する材の例
4.古木のオススメ活用方法
5.古木購入の注意点
6.まとめ

 

1.古木の魅力

古木とはどんな木の事でしょうか?

辞書によると、年を経た木、あるいは、一度使って古くなった木材とあります。このどちらの意味でも、新材には無い時間を重ねてきた木だという事が、うかがい知れます。日本の家屋は木造がほとんどでした。

木の柱には、人々の生活を通して刻まれた傷がつくものですが、それを懐かしむ感性は代々受け継がれてきています。木の温もりとともに、人々を見守ってきたという歴史を感じさせてくれる存在が、古木なのです。

 

2.そもそも古木とは?

古木とは、樹齢100年を超えた老木や、建物や船の建造などに一度使われた木材の事をさします。また、枕木や橋として使われた木材もこれにあたります。日本には現在、天然記念物として指定されている古木が残されています。

代表的な例としては、市川市の「千本イチョウ」が挙げられます。もちろん、これらの御神木が市場に出回る事はありませんが、古木にはそれだけのロマンと物語が刻まれているという、ひとつの証にはなるでしょう。特に、古民家を解体した時に市場に出される古材は、合板には無い堅牢さと、独特の風合いが醸し出す懐かしさが人気となり、評価されています。

 

古木の特徴としては、深く刻まれた年輪が挙げられます。年輪と年輪の間隔がとても詰まっている事が多く、ゆっくりじっくり成長した木だったのだと証明しています。このような古材はすべてが一本もので、他の木と同じ表情をしている事はありません。しかし、この唯一無二というべき木材は、残念ながら年々減少しています。何故かというと、残された古民家や古い船が減る一方だからです。現在建てられている建物は、木材以外の建築資材も使用していますし、大黒柱などというものを、設置する事も稀になってきています。現代の建物に使用された木材が、将来古材として珍重される事は難しいと言わざるを得ません。

 

では、他の国ではどうなっているのでしょうか。代表として、世界の三大銘木と言われている銘木達を見てみましょう。三大銘木とは、ウォールナット、マホガニー、チークの三銘木を指します。これらの銘木はとても美しく、しかも希少で、貴重な木材として扱われています。ウォールナットとはクルミの木の事で、アメリカやカナダが主な産地となっています。特徴としては重厚さや、堅牢で衝撃に強い点などが挙げられます。1600年代後半から1700年にかけて、高級家具の材料として盛んに使われていました。しかし、需要によって伐採が進められ、現在は調達する事が難しくなっています。

 

マホガニーはセンダン科に属する樹木で、日本語では桃花心木(まほがにー)と表記します。

マホガニーは16世紀にカリブで発見され、世界中に広められました。そしてその背景にはウォールナットの不足があったのです。特徴としてはリボン杢と呼ばれる縞が挙げられます。このリボン杢は光の角度によって輝いて見えることから、高級家具などに使用されています。また、ギターのギブソン・レスポールにも用いられているので、美しい縞模様を覚えている方も多いでしょう。現在はワシントン条約で規制されていて、日本では見かける事が難しい木材になっています。

 

 

チークは東南アジアの4か国にのみ自生していて、特にミャンマー産出の本チークが高値で取引されています。そしてこの本チークも輸出量が少なく、なかなか日本では手に入りません。現在日本で手に入るチークは、インドネシア産が多くなっています。これら三大銘木の古木や古材は、とても人気が高く、憧れの木材となっています。高価で貴重な木材ですが、もし内装や家具で使用する事が出来たなら、とても素晴らしい輝きをその場に与えてくれる事でしょう。

 

 

3.古木として流通する材の例

チーク

古木として流通している木材の中で、現在最も貴重な古木はチークです。チークはミャンマー、インドネシア、タイ、インドの東南アジア4か国に自生している樹木で、現在流通しているチーク材は、ほとんどがミャンマー産出の本チークか、インドネシア産出のネシアチークとなっています。ミャンマーの本チークは天然ものですが、インドネシアのネシアチークは植林によって出来たチーク材です。もちろん、これらの現在流通しているチーク材は新材で、古木や古材はなかなか出回りません。チークは古くから寺院の建築などに使われていました。また、水に強いという特性があるので、船のデッキなどにも使用されてきました。

 

インドネシアでは、ジャワ島で高床式住居に使われていたチークが、古材として輸出される事もあります。古木というのには少々新しいのですが、家具や内装として長年使用するのなら、特徴である経年変化によって、重厚さを醸し出す事でしょう。ミャンマー産のチークは舟に使われた事も多く、古い船が解体された時などに古材として市場に流通しますが、やはり年々減っているのが現状です。もしミャンマー産の古木や古材が手に入るのなら、とても高価になりますがそれだけ価値のある木材なのは間違いありません。


カリン

カリンとは、マメ科の広葉樹で、庭木のカリンとは違うので注意しましょう。産地はミャンマーやタイ、フィリピンなどの東南アジアで、フィリピンの国樹でもあります。また、八重山諸島には近種の八重山紫檀が自生しています。特徴としては赤みの強い色合いと、傷のつきにくい堅さが挙げられます。用途は主に家具や仏壇、楽器、フローリングなどで、仏壇の色合いと言われれば思い当たる人も多いのではないでしょうか。近年やはり流通量が減っていて、手に入りにくい木材のひとつです。

 

カリンの古材としては、仏壇や三味線、枕木などの再利用や、古い民家から解体された、床柱や床廻り材が出回る事があります。堅くて重いので、寸法が狂う事が無く重宝されています。最近では中国で、家具の材料として消費される事が多くなっており、日本では輸入量が減っています。赤褐色の色合いがとても美しい木材なので、内装に使用したならば、とても印象に残る空間を演出する事が出来るでしょう。


日本の古民家建材

日本の古民家も、大変貴重な古木や古材の供給源になっています。古い民家は、太い大黒柱や欄間、床の間の板、ハリなど、古材の宝庫なのです。宿場町などで見かける古民家に、惹かれた事はありませんか? 磨き上げられた柱には、現代には無い深い輝きが感じられるものです。

 

近年、地元を離れてしまい、古い家屋を使用しないまま放置している人達が増えてきました。古い建物や木材のリサイクルという意味も込めて、専門の業者に買取を依頼するケースもあり、古材の再活用が進められています。藁ぶき屋根の民家はほとんど見かけなくなりましたが、古民家から出た古材として、生まれ変わっているのです。

 

4.古木のオススメ活用方法

古木は一本一本に違う表情があるので、フローリングの材料にすると表情の違いが際立って引き立つでしょう。特にチーク材は、天然のタールを含んでいるので水に強く、傷が付きにくいという特徴と併せ、フローリング素材にぴったりです。

また、カリン材は深い赤みが印象的ですし、強度が高いので寸法も安定しており、やはりフローリング向けの古木、古材と言えるでしょう。そして、フローリングの床の上に置くローテーブルを、古木で組むという活用方法もあります。磨き上げた古材のテーブルは、落ち着いた空間を演出してくれます。

 

チーク材はその水に強いという特性から、アウトドアファニチャーとしても利用する事が可能です。天気の良い日に、オフィスの外での商談など、顧客にとっても印象深いひと時となるでしょう。また、古材で組んだ内装は、エコロジーに取り組む姿勢を感じさせるので、オフィスの印象アップに貢献してくれます。

経年変化で深い味わいを増していくチーク材の内装や家具は、使えば使うほど新たな魅力を増していきますし、チーク材の独特な香りとしっとりとした手触りは、他の木材に無い高級感を感じさせてくれることでしょう。

 

5.古木購入の注意点

古木を購入する際には、注意をしなければならない点がいくつかります。まず、ミャンマー産出のチークと偽って、他の国のチークを販売していたり、ワシントン条約で保護されているマホガニーを、違法に輸入したりしている業者が存在します。これらの業者に関わらないよう、信頼出来る業者を選ぶ事が重要です。

特にマホガニーは日本にほとんど入ってこないので、購入する場合は生産者の証明があるのか、確認する必要があります。決して安くはない木材なので、出来るだけ慎重に業者を選びましょう。

 

また、古木はなかなか手に入らない木材なので、一度に必要な数量を確保する事が、難しい場合があります。一度購入した後で、次の納品がなかなか届かないという事態も考えられます。

そういった事態を避けるためには、安定した供給を行う事が出来る業者を、探す必要があります。判断材料としては、過去の取り扱い量や、古木の確保に向けてどのような活動をしているのか、などがあります。それらを確認する事で、優良な業者かどうか判断しましょう。どちらにしても、顧客の満足度を最優先し、良心的な営業を行っている業者に頼むのが一番です。

 

 

6.まとめ

古木は、たびたび小説や漢詩などにも登場しています。有名なところでは、夏目漱石の虞美人草に古木(こぼく)として出てきますし、泉鏡花と泉鏡太郎の共著による高野聖にも、古木(ふるき)として登場します。

 

そして今、この古木が見直されてきています。古木のどっしりとした存在感や、風格のある佇まいが、現代に生きる人々にとって、郷愁を感じさせてくれる存在になっているのです。この魅力ある古木を、ぜひ活用してみようではありませんか。