2019.03.11

古材の全て。種類や特徴、選定のポイントを解説。

古材という概念をご存知でしょうか?

 

欧米諸国では一般的であった古材ですが、古民家カフェブームなどの影響から近年では日本でも注目され始めています。

 

ワールドデコズでは国内国外問わず、様々な樹種の古材を取り扱っております。

 

ただ日本では、人気が出始めた材とはいえまだまだ歴史が浅く、お客様からは

「どのように選んだらいいかわからない」

「取り入れたいが、何から始めたらいいのかわからない」

「どんな時に活用すれば良いのかわからない」

「予算はどれだけを見ておけばいいのかわからない」

などのお悩みについてよくご相談をいただきます。

 

このページでは、古材の活用を希望される方が、どのような選択基準で、どのような手順を踏んで古材を導入すればよいのか、おおまかなイメージを固めるための一助となればと願いながら執筆致しました。

 

取り扱いの難しい古材ですから、是非このページにお目通しいただき、網羅的な知識と注意点、それから自分たちが作り上げたい物の完成像など、様々なイメージを膨らませていただければと思います。

 

 

【目次】

1.古材の特徴

2.古材の価格

3.古材の選定ポイント

4.古材の販売について

5.まとめ_古材の全て

 

 

1.古材の特徴

古材を活用する上で、特徴を理解することは非常に重要です。

古材は様々な要因により、千差万別の表情を呈します。樹種が変わればもちろん表情は異なりますし、「なぜ古材となったのか」という歴史・流れを追って確認してみても、非常に差が出ることがわかります。

 

【参考】古材の表情について深く知りたい方はこちらもご確認ください。

まさに千差万別の表情。古材の種類について【販売あり】

 

古材は家屋で長年利用されてきた木材、あるいは、地中や水中に何十年、何百年と埋もれて化石化した木材のことを指します。故に、最初から「古材を作ろう!」と計画し、人工的にできるものではありません。

 

そのため、どの地域で産出した古材なのかにより、その樹種や風化の仕方が大きく異なり、それがそのまま特徴として材の様子に反映されることとなります。

 

例えばタイで床材として使用されたチーク、日本で柱材として使用されたケヤキ、オーストラリアで列車の枕木としてユーカリ…そもそも樹種が異なれば、使用用途も異なります。纏う風合いに変化が現れるのも必然ではないでしょうか?

 

【参考】地域ごとの古材の特徴について深く知りたい方はこちらもご確認ください。

廃材とは思えない深い魅力。古材の販売

 

 

2.古材の価格

樹種や風化の度合いにより、一概に古材の価値を決めることは難しくございます。

 

これらを網羅的に掲載してしまうと非常に煩雑なものとなってしまいますので、例としてチーク材に焦点を絞り、価格を大まかに計算致しました。

*金額はあくまで概算であり、状態により大きな変動があることにご留意ください。

 

金額の変動は主に

・大きさ

・形

・風化の度合い

・どんな用途で使われていたのか

の3点によって決まります。

 

判断基準は主に「希少価値」であり、珍しければ珍しいほど価格が高くなりやすい傾向にあります。例えば、カウンターの天板として使用するような大きな一枚板はそれだけで貴重ですが、一方で高級ホテルの壁材として使用されていた材もまた違う観点から貴重とも言えます。

 

それから、傷の少ない美しい材はもちろん貴重ですが、一方でシワシワになるまで風化し、尚形状を保っている味わい深い材も希少価値が高くございます。「貴重」と一言で言っても様々な見方があるのです。

 

【参考】チーク古材の価格参考例については、写真付きでこちらにまとめました。

チーク材の価格相場と考え方について

 

 

3.古材の選定ポイント

先日、チーク材の選び方として、以下のようなコラムを掲載致しました。

 

【参考】チーク材の選定基準について。

チーク材の選定から加工まで。購入の際のポイントをご紹介。

 

基本的な考え方は同じですが、上記記事では「チーク」という樹種に対して焦点を当てていることに対し、「古材」は特定の樹種を指すものではなくあくまでも「状態」を指す言葉であることに注意が必要です。

 

ただ、「チークの古材が欲しい」という方にはチークの古材をご案内させていただきますが「古材が欲しい」という方は、あえて樹種を特定せず、まずはいろんな材に目を通していただき、イメージを膨らませていただきたいというのが、私たちの思うところです。

 

樹種という小さなくくりでまとめるにしては、古材というジャンルはあまりにも広く深すぎるものなのです。

 

もし古材を活用したいと思った際、どのようなシーンで、どのような用途で古材を使う予定なのかを私たちにご相談いただければ、どんな材を用いて、どんな作品を作ることができるのかをご案内させていただきます。

 

ですので、皆様におかれましては、まずは私たちの製作実績をご覧いただき、「この材だったらこんなものが作れるなぁ」だったり「この製作実績の雰囲気はすごく気に入った!」などのイメージを固めていただければと思います。

 

【参考】古材の製作実績についてはこちらから

ヴィンテージなインテリアを古材の活用で実現する

アンティーク感を演出するインテリア【木材/置物etc】

シーン別、制作実績のご案内

 

 

4.古材の販売について

ここまでご紹介させていただいたように、ワールドデコズでは様々な樹種・状態の古材を取り扱っており、その在庫量は大小合わせて数千にも及びます。

 

故に、古材を活用したいと思っても、オーダーの仕方がなかなかイメージしづらいかもしれません。お問い合わせの流れは下記に掲載はしておりますが……

 

【参考】お問い合わせの流れはこちら

ワールドデコズでできること

 

そもそも「何を問い合わせたらいいのか」「どんなことを決めればいいのか」がわからないというお客様も少なくありません。中には「もっと相談ベースで話を聞いてみたいんだけど…?」「こんなことを問い合わせてもいいのだろうか…?」というお客様もいらっしゃいます。

 

そこで、ワールドデコズでは「LINE@」でのお問い合わせを取り入れております。

お問い合わせフォームからの仰々しいご連絡ではなく、あくまでもライトな相談をする感覚で、気軽にメッセージをお送り頂けますと幸いです。

*ページ下部に友達追加のボタンがございます。

 

 

過去にはこんなご相談がございました。

 

「チーク材が欲しいのですが、予算はどれだけを見ておけばいいですか?」

→サイズによって大きく異なるため、まずは用途を確認させていただきました。その上で写真を何枚か共有し、どんなイメージにするのかを少しずつ固めていきました。

 

「どんな古材がありますか?」

→まずは情報として

ヴィンテージなインテリアを古材の活用で実現する

アンティーク感を演出するインテリア【木材/置物etc】

【カウンター向け】一枚板の販売_チーク

 

の3つの記事をお送りさせていただきました。その上で、イメージ近いものをお伺いし、さらにご希望に対して具体的なご案内ができるよう、やりとりを何度かさせていただきました。

 

 

古材について、わからないことがあるのは当たり前と思っております。

その上で、何がわからないのかを明確にし、確定させるためにはどんなことが必要なのかを明確にするお手伝いをさせていただきます。

 

 

5.まとめ_古材の全て

いかがでしょう。古材について、イメージは膨らみましたでしょうか?

 

もし、

「もっとこういうことが知りたい!」

「こういうところも詳しく聞いてみたい!」

など、古材の活用でご不明な点がございましたら、ページ下部のLINE@からお気軽にご相談ください。

 

古材は日本人にとって、まだなかなか馴染みのない材です。一方で千差万別の表情を示し、味わい深い風合いを醸す材です。その特殊さ故に、皆様には綿密なコミュニケーションを行った上で、納得の一品に出会っていただきたく思います。

 

私たちの取り組みが、皆様の素敵な出会いの一助となれば幸いでございます。