2018.04.06
古材チークという木材の販売【一枚板/床材ほか】
世界三大銘木という言葉を聞いたことはありますか?
古くから高級家具材として、明治時代以降にヨーロッパから輸入される家具に積極的に利用されてきた「チーク」「ヨーロピアン・ウォールナット」「キューバン・マホガニー」の三種の木を総称する言葉です。
どれも非常に美しい材が取れる樹種であり、加えて経年変化によりさらに味わい深く、高級感を まとう材です。そのため伐採が進み、希少になってしまった今日でもこれらの材を探す方は後を絶ちません。
株式会社 渋谷では三大銘木のうち、「チーク」の在庫が あります。それも、現地でホテルや学校の床・壁材として何十年も使われて来た独特の風合いを纏うものから、真っさらで巨大な一枚板までその種類は多様。日本一の在庫量であると自負して います。
このページでは私達がご案内できるチーク材と、実際にそれらを使用した製作事例の一部をご紹介させていただきます
目次
1.古材チークの一枚板
2.古材チークの床材、羽目板
3.古材チークの活用事例
4.古材チークの加工
5.株式会社 渋谷でのチークの取り扱い
1.古材チークの一枚板
こちらはタイ国北部から仕入れたチークの一枚板です。とある村の倉庫で在庫として静かに眠っていたところを現地視察の際に発見し、買い付けて きました。チークも今や伐採が進み、テーブルやカウンターに加工できるような一枚板が取れるほどの大木を見つけることは難しくなってきています。そんな状況の中で奇跡的に出会えた非常に貴重な材でした。
それも伐採したてのチークではなく落ち着いた環境で何年も時を過ごし、その中でより深い色合いへと変化した味わいのあるチークです。ただ高級感のみを演出するのではなく、その中に安心感や温かみを感じさせてくれる「これぞチーク」としか言いようのない素晴らしい材となって います。
2.古材チークの床材、羽目板
落ち着いた環境で時を過ごしたチークは素晴らしいものとなりますが、一方で実際に現地の生活に溶け込む形で時を経たチークもまた違った風合いを まといます。多くは民家などで利用されていたものとなりますが、実際に使用されていた建物により痛み具合が異なったり、釘穴や割れがあったり、無塗装の材もあればカラフルなペンキが付いている材も あります1つとして同じ時を過ごしたものはなく、1つひとつが異なるストーリーを持っています。そうした時の流れを感じる趣のある空間を演出する際に、ぜひご検討いただ ければと思います。
3.古材チークの活用事例
実際に古材チークを活用した製作事例を何点かご紹介致します。
ラグナヴェール スカイテラス
古材の羽目板を再利用しプランターとして加工しました。配色の調子を見ながら、チークとカリンを組み合わせて製作して います明るい床や壁とのコントラスト、また植物の鮮やかな緑とも相性よく まとまります。
ア・ラ・モードパレ&ザ・リゾート
壁面に幅3.100mm、高さ3,200mmに渡って古材を使用。
チークとカリンの古材を、バランスを見ながら組み合わせています。アンティーク感に加え、ボリューム感が演出できるよう注意しながら製作致しました。
Wine & Bar The Coco Beach
オシャレなバーの雰囲気を崩さず、かつ圧倒的な存在感を出したく古材を採用しました。通常古材は硬く、特に曲線などの加工は難し いのですが、長年培ってきた経験と技術から私達はこのような加工が可能です。
4.古材チークの加工
チークはもともと船舶に使われていた過去を持つほどに強度のある材です。ただでさえ強靭な材ですが、伐採後に民家や船として長い年月を経ることで、さらにその強度は増していくのです。そのような特性がありますので、もちろん加工は容易ではありません。一方で古材の性質上、形や大きさがバラバラのことも少なくありませんので、どうしても加工が必要となって きます。
どういうことかと いうと、
古材を利用する際、多くの場合は「加工が必要」であるにも関わらず、その加工は「非常に難易度が高い」ということです。古材の加工は、普段から古材に触れているはずの私達ですら、やはり緊張感を伴うもの。
ただ、私達がやらなければ、一体誰がこの古材を扱ってくれるというのでしょう?
長い時を過ごしてきた非常に貴重な材ですから、失敗は絶対に許されません。
自らの培ってきた技術を信じ、私達は毎日全力で古材と向き合っています。
5.株式会社 渋谷でのチークの取り扱い
株式会社 渋谷では代表の渋谷を含む数名のメンバーで定期的に現地に足を運び、各地の村を回ることで古材チークを探しています。
高級材と言われるチークですが、現地では驚くほど身近に存在しています。冒頭ご紹介したように、過去に収穫され、一枚板の状態で何年も倉庫に眠っているものや、これまで80年に渡りホテルや小学校として使われていた建物を解体し、その壁や柱から取り出されたもの。さらにはなんらかの要因により現地の川や湖に何年もの間沈んでいたものなど。出会いのタイミングは様々です。
中には古材を通り越し、化石化したものが見つかることも。
石灰質を多分に含む現地の淡水に長い時間晒されることにより、その成分を繊維の隙間に吸い込むことで非常に硬く、重い材が出来上がります。
こうして自らの足を使って探し当てたチーク達を、私たちは大切に持ち帰ります。現地で過ごした時間を元に独特の風合いを纏った材は、ここ日本でも多くの人々を笑顔に変えてくれることでしょう。
もし古材チークについてご興味が ありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。
あなたの気にいる一枚に、きっと出会える機会をご用意してお待ちして います。