2018.04.06

ネシアチークとは? 【チーク一枚板、古材の取り扱いあり】

チークについて調べていると、産地についての記載を目にする機会がありませんか? 

WEB上では「タイ」や「ミャンマー」と言った地域名を冠し、ブランド商品のように扱われている様子が見受けられます。

実際のところ、やはり産地次第で生息環境も異なれば収穫、乾燥のプロセスも異なりますので、同じ「チーク」とはいえ100%同じものにはなりません。やはりどこか違った雰囲気の木材となります。

 

 

今回は地域名を冠するチークのうち、インドネシアから産出される「ネシアチーク」について記載します。

皆様の素材選びの参考となれば幸いです。

 

目次

1.チークとは

2.チークの大量伐採

3.ネシアチークとは?

4.ネシアチークの特徴

5.株式会社 渋谷でのチークの取り扱い

 

 

1.チークとは

チークは南アジアから東南アジアに分布するシソ科の樹木であり、その美しさから古くより高級家具の材料として加工されてきました。美しさに加え材質は非常に強靭で、加工後の狂いが少ないことから船舶の素材として活用されていた頃もあるほどです。

 

また、経年変化が楽しみな材でもあります。家具やフローリングとして加工されたチークは、購入当初と数年後、十数年後では全く異なる表情となるのです。製材したばかりのチークは金に近い色合いを見せ、一見黒い木目やシミが目立つような木肌をしていますが、時間が経つにつれこれらのシミは薄れていき、代わりに金色だった木肌がもっと深い飴のような褐色へと変化していきます。チークはその強靭さから、大切に使えば長期間の使用にも耐えることのできる材であるため、こうした経年変化をゆっくりと楽しむことができるのです。

 

2.チークの大量伐採

 

1950年頃のこと、この強靭なチークを加工するための技術がヨーロッパで開発され、チークを使った家具の大量生産が可能となりました。これを機にそれまでは高級品であったチーク材の家具に、比較的手が届きやすい環境が出来ていったのです。

加工ができるようになってからは、あっという間に各地で伐採が進んでしまいました。1960年代にはすでに天然林の枯渇が問題視されるようになり、植林が行われ始めました。とはいえチークは決して生育の早い樹種ではありません。大木となるまでには200年近い時間を必要とします。今やミャンマーの固有種は絶滅危惧種に指定され、その他の地域でも伐採や輸出の制限がどんどんと進んでいきました。

 

3.ネシアチークとは?

 

さて、ネシアチークです。ネシアチークはその名の通り、インドネシアから産出されるチークのことを指します。実はインドネシアでは18世紀初頭から計画的に植林が行われていました。13,000の島々から成るインドネシアの中で「ジャワ島」で最初の植林が行われ、流通したと考えられていることから「ジャワチーク」と呼ばれる場合もあります。そんな背景もあり、各国で輸出・伐採の制限がかかる中、今ではチーク最大の輸出国はインドネシアであると言われています。

 

4.ネシアチークの特徴

 

ミャンマーなどの原生林から産出されるチークと、植林により管理されているネシアチークでは幾つか表情の異なる部分が   あります。例えば「品質の安定性」で言えば、やはりネシアチークの方がある程度均一なように感じます。ミャンマーチークは色の濃いものや薄いもの、一本一本の個性がより強烈に現れる印象を受けます。色合いに関連させて言えば、ネシアチークは比較的黄身が強いようにも感じます。

 

その安定性から、ネシアチークはフローリングに利用している方も多いようですね。ある程度均一な材が取れるため、全体のカラーバランスがある程度整ったフローリングにすることが可能です。

 

とはいえ、木は一本一本の表情が全く異なります。産地だけを見て特徴や優劣を決めつけてしまうのはナンセンスかもしれません。

 

 

5.株式会社 渋谷でのチークの取り扱い

渋谷社でもチークの取り扱いがあります。ネシアチークの扱いは少なく、産地の多くはミャンマーかタイ国となっています。

 

と言っても、貴重な原木を伐採しているわけではありません。

 

代表の渋谷を含む数名のメンバーで定期的に現地に足を運び、各地の村を回るのです。すると、様々なタイミングで「偶然」私たちはチークと出会うことができます。

 

高級材と言われるチークですが、現地では驚くほど身近に存在しています。過去に収穫され、一枚板の状態で何年も倉庫に眠っているものや、これまで80年に渡り小学校として使われていた建物を解体し、その壁や柱から取り出されたもの。さらにはなんらかの要因により現地の川や湖に何年もの間沈んでいたものなど。出会いのタイミングは様々で、どれだけの時間が経過しても朽ちずに存在することのできるチークならではだな、と感じます。

 

現地の淡水は石灰質が多く含まれるため、川や湖に沈んでいたチークは自らの隙間にこうした石灰を取り込むことにより、さらに強度が増している例もあります。

 

こうして出会ったチークを、私たちは大喜びで持ち帰るのです。

日本で必要としている方に届けることでこの素晴らしい材は生まれ変わり、第二の生を歩み始めます。そして、さらに多くの人々を笑顔に変えてくれることでしょう。

 

その瞬間を、ずっと楽しみにしています。