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2018.11.29

オフィスのエントランスに木材を設置! 手軽に柔らかい印象をプラスする

 

オフィスのエントランスは会社の印象に大きく影響を与える部分だといえます。そしてそういった場所のデザインを考える際には、使用する材料が大きな悩みになることが多いです。そこでオススメの材料が木材です。ここでは何故木材がエントランスなどで、使用するのに向いているのかについて紹介します。

 

 

【目次】

1.木材を設置する意義

2.木材が従業員に与える効果

3.エントランスに木材を設置する際の注意点

4.ぐっと目を引く、存在感のある木材3選

5.まとめ

 

 

1.木材を設置する意義

木材と聞くと火災に弱く耐久力にも欠けているという印象がありがちです。もちろんそういった木材もありますが、木材にはそれを補えるだけのメリットがあります。そのメリットとは簡単にいうと人体に優しいというものです。これは感覚的な話ではなく、実際に木材には人体にいい影響を及ぼす効果が科学的に証明されています。また木材はエコな印象を人に与えやすいため、会社全体の雰囲気を柔らかくする効果もあります。

 

 

2.木材が従業員に与える効果

木材には人にいい影響を及ぼしやすい様々な効果があります。まず一つは木材を設置している室内の湿度を一定に保つという効果です。木材は空気中の湿度が高めの際には水分を吸収し、低めの際には水分を放出させる、調湿作用と呼ばれる特性を持っています。そのため設置している場所を適切な湿度に保ちやすく、湿度変化に伴う人間の体調の悪化を未然に防ぐことが可能です。また木材には断熱性が高いという特徴もあります。それは木材がコンクリートなどと違い、無数の細胞からなる材質であることに起因します。

 

実は木材の細胞は熱を伝えにくくする空気を多く含んでいるため、他の科学的な手法で作られた細胞の存在しない材料よりも、断熱性が高いのです。実際に木材、ビニールタイル、コンクリートを床材にして実験したケースでは、木材がもっとも足が冷えなかったという結果が出ています。したがって木材を多く採用することで、設置した場所の温度を保ちやすくなるため従業員が比較的快適な環境で働きやすくなるのです。他にも木材は衝撃吸収力が高いという特徴もあります。

 

木材は細胞の形がパイプ状になっており、その細胞が変形してクッションのような役割を果たすため、一般的な材質のものよりも柔らかいといえます。それゆえに従業員が足を滑らせて転倒した際などにも、コンクリートやビニールタイルを使ったものに比べてケガをする可能性が低くなります。このように木材は体の内部的な安全性に限らず、物理的な安全性も兼ね備えているのです。また木材は人の目に優しいという特徴もあります。何故ならば木材には人体に有害である紫外線を多く吸収するという効果があるからです。

 

そのため外から窓などを通して室内に入ってきた紫外線も、一度木材に反射してしまえば刺激が小さくなるため、木材を多く採用した室内は全体的に目に優しくなるといえるのです。したがって機械の発展によって目を酷使することが増えた現代社会においては、こういった木材が多く採用された会社は、従業員を眼精疲労などから守りやすいといえます。そして木材は目だけでなく耳にも優しい素材です。木材は音を吸収する効果があり、人が心地よいと感じる周波数で音を響かせることができます。

 

音というのは人の集中力を削ぎやすい要素であるため、心地よい周波数の音というのは従業員のパフォーマンスアップに繋がりやすいです。実際にこうした音を吸収する効果を利用して、木材で建てられたコンサートホールも多く存在します。更に目と耳にいい影響を与えるだけでなく鼻、つまり香りについても木材はいい影響を及ぼします。一部のスギなどの木材はその香りによって、脳の活動や自律神経の活動を適切に抑える働きがあるため、リラックスした状態を作りやすいのです。

 

また木材は健康にいい影響を及ぼすという実験結果もあります。具体的には不眠や痒み、インフルエンザなどに対して、木材を使用していない老人ホーム入居者よりも、木材を使用した老人ホームの入居者の方が数%ほど発症率が低かったという結果が出ています。上記のように木材には数多くの人体に対するいい影響が望めるため、木材を採用した会社を作ることは、長期的な視野での会社の生産性アップに繋がる可能性があります。

 

 

3.エントランスに木材を設置する際の注意点

エントランスは大抵の来訪者が一番最初に足を踏み入れる、いわば会社の顔とでもいえる部分です。そのため機能的な部分だけでなく、来訪者にいい印象を与えやすいデザインなどについても気を配る必要があります。したがってまずエントランスに木材設置をする際には、木材そのものでなくエントランス全体の配色にも気を配りましょう。何故ならば色には特定の色をみることで、人の心や交感神経に影響を与える効果があるからです。こういった現象は色彩心理と呼ばれており、エントランスのデザインを考える際には重要な要素の一つです。

 

そしてその色彩心理は色ごとにそれぞれ効果があります。例えば赤色なら人の持つ警戒心や注意力を呼び起こしたり、感情的興奮や刺激をもたらしたりします。また交感神経に働きかけ体温や血圧を上げるという効果も存在します。他にも青色ならば爽快感や冷静な判断力の喚起、精神を安定させる作用や体温の低下、痛覚の鈍化などの効果があります。したがって配色一つでもこういった大きな違いがあるため、エントランス全体の色合いというのは大事なのです。

 

そして木材を採用するならばこういった色彩心理にはより気を配らなければなりません。何故ならばエントランスに木材と組み合わせるには不向きな配色を選んでしまうと、木材を採用するメリットが半減してしまうからです。木材が及ぼすいい影響というのは基本的に体や心をリラックスさせるものが多いです。そのため上記で挙げた赤色と青色のどちらかを木材と組み合わせるなら、赤色よりは青色の方が、木材の及ぼすいい影響と似通っているため青色の方が適しているといえます。

 

しかしながら青色の他にも緑色や白色など木材と組み合わせるといい色は多く存在するので、会社のイメージなどにあった色を木材と相性のいい色から、適切に選択していくのもいいでしょう。特に問題がないのなら緑色などは、木材の持つエコなイメージとも合う上に、木材がもたらす効果とも同様な部分が多くあるのでオススメです。また色だけでなく木材の種類の選び方についても、気を付けた方がいい点があります。木材は科学的な材料と違って元々が木であるため、種類によって個体差や人に及ぼす効果などに、ある程度の違いが存在します。

 

例えば使用する木材に生木を使うと、含まれている水分が多いため形状が曲がったりなどして変化がしやすいです。したがって建築した後に問題が起こることもあります。特に木材は空気中の水分を吸収するという特性があります。それゆえに会社の立地が海や川などの湿気が多くなりがちな場所では、エントランスの出入り口という性質からみても、こういった生木は不向きなことが多いでしょう。他にも木材の材質によっては比較的柔らかいものなども存在するため、大きな重量に耐えにくい木材を柱などにしてしまうと、建物の耐久性に難がでることもあります。

 

またこういった木材はゆるやかにたわんでいくことが多いため、エントランスを建ててからしばらくして問題が起こりやすく、危機意識が薄れやすいというデメリットもあります。その他にも木材は腐食したり害虫の被害を受けやすいという面も存在します。その原因としてはカビなどによる菌類によるもの、シロアリなどによるものが主に挙げられます。ただしこれらの要因は通気性の確保や薬剤処理などによって、ある程度緩和させることは可能です。そしてこういった類の被害は都市部などよりは自然が多い場所で起こりやすい被害であるため、会社の立地が都市部であるならば最低限のケアさえしていれば、あまり心配する必要はないでしょう。

 

 

4.ぐっと目を引く、存在感のある木材3選

木材には様々な種類がありますが、その中でも存在感のある代表的な木材というものが存在します。ここではそういった木材の中からオススメのものを3つ紹介します。

 

まず1つ目は檜(ヒノキ)です。

檜はスギと並んで日本では有名な木材の一つです。心材の色は淡い赤色で、辺材は殆どが白色となっています。美しい光沢や檜特有の香りがあることで知られており、耐久性が高いだけでなく他の様々な面でも優れており、安定感のある木材として評価が高いです。

 

 

2つ目は欅(ケヤキ)です。

欅は公園や街路樹としてもよく見られる身近な樹種でありますが、その材質は非常に有用で高級材として扱われてきました。その堅さに加え、非常に美しい杢目を呈します。また、磨くと美しい光沢を放ち、非常に強い存在感を見せてくれます。

 

日本では昔から、寺社仏閣の柱には特に必要不可欠の用材とされてきました。そして、その立ち位置は今も変わりません。「日本を代表する企業となる」という思いを込め、こうした材を選択することも風情があり、良いかと思います。

 

 

3つ目はネズコです。

ネズコはヒノキの仲間に位置する樹種です。

材質は木目が細かく通り、加えてヒノキの仲間らしく素晴らしい芳香を放ちます。

ただ色合いは淡い色合いのヒノキとは異なり、黒褐色で渋味を感じさせます。

 

ネズコに関しては富士フイルム様が、使用感についてお答えくださった記事がありますので、こちらもぜひお目通しください。

 

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富士フイルム デザインセンター様×コクヨ様×ワールドデコズ

https://worlddecors.com/blog/0001

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5.まとめ

木材を使用することには色々なメリットがあります。そのメリットは従業員の体や心のリラックスを促す効果であったり、健康に関する被害を抑えるといったものです。そうすることで会社全体の生産性が向上する可能性があります。

 

その他にもエントランスなどで色彩心理や立地条件などに気を使って、木材を使用すれば来訪者の会社に対する印象をよくすることもできるでしょう。そしてそういったエントランスなどに使う木材を選ぶ際には、色や耐久性などについても考慮することで、より来訪者や従業員に対するいい効果を高められます。